今宵の一本〜Vol.9-雪猿 醸造元 玉村本店(長野県)

今宵の一本

秋田から静岡までの旅の途中に立ち寄ったのが、長野県の渋温泉と呼ばれる温泉街。昔ながらの風情あふれる佇まいがとても美しく、心が安らぐような懐かしさを覚える場所です。どうやら温泉に入るニホンザルが有名らしいのですが、本物を見るより先に宿近くの酒店で見つけてしまいました。

長野県は志賀高原の麓で酒造りを行う醸造元 玉村本店の雪猿〜Snow Monkeyです。

純米うすにごり 精米歩合:65% アルコール度:15度 長野県産・山恵錦100%使用

淡いブルーの瓶に、これまた薄めの濁りが白く映えて何とも言えない魅力を感じました。猿がおしゃれにデザインされているのも素敵ですよね。でも浮かんでしまったので伝えますが、淡いブルーの‥と言えば世代がバレる光GENJIの曲STAR LIGHT。忘れてください‥。

妄想から戻りましょう。酒屋の女将さんのおすすめもあり、長野の地酒をありがたく頂戴してみます。

今宵は鄙びた温泉街の情緒を感じつつ、浴衣でカランコロンをイメージしてお送りいたします。まずは冷酒から。酒瓶を見た時のイメージ通り、身体に染み渡るようなやさしさと甘さが流れ込んできます。米の豊かな旨さも感じられ、温泉上がりのしっとりした雰囲気の女性を思わせます。いい女(酒)だねぇ。

常温にまいります。すっとキレる酸味を味わいながら柔らかな酒感を醸し出しています。目の洗い布で濾したにごり酒は、強めの風味や味わいの濃さが本来の特徴なんです。玉村本店が醸すにごり酒と比べ10分の1に薄めたのが雪猿のうすにごり。にごりの良さとクリアなお酒の良いとこ取りな絶妙なバランスを感じさせます。旨いです。

いざ、ぬる燗。きゅっと味がまとまり、うすにごりの旨さがパァッと花開くような印象です。渋温泉のお湯はかなり熱めでしたが、湯上がりに呑めば良かったと思うほどの心地良さです。ぬる燗にしたときの表情の変化がたまらなく色っぽく感じるのは私だけでしょうか‥。

ついオヤジ目線になりがちですが、渋温泉はまたゆっくり訪れたいと思わせる穏やかな時間が流れていました。傾斜のある坂道もあるため、足元は穏やかではありませんのでご注意を。散策できる道沿いには、昔ながらの射的や卓球場、九つの湯めぐりができる公衆の浴場など魅力は満載です。

あちらこちらで源泉の蒸気が上がり、温泉に来たなぁという独特の雰囲気を味わえます。厄除けや不老長寿などのご利益が叶う外湯めぐりは、胃腸や痛風・婦人病など九つそれぞれ効能が違うんです。塩化物泉や硫酸塩泉、硫黄泉などの泉質が身体を癒してくれます。

購入した手ぬぐいに各浴場でスタンプが押せるのだそう。健康目指してコンプリートしたくなりますよね。各旅館で浴場の鍵が貸し出されるそうなので、今度はチャレンジしてみます!

日本の良き風景の温泉街で育まれた雪猿うすにごりは、まさに土地の雰囲気とぴったりのお酒だなぁと感じました。風呂上がりに一息つくとき、ビールも良いけど雪猿で!そんな風にオーダーしてしまいそうな味わいです。

また訪ねられることを願って、今日もご馳走様でした!

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