日本酒と美容のおいしい関係を探る。

知識

飲みに出歩くのが好きだった頃、帰ってきて化粧を落とさずに寝てしまうことがありました。当然、お肌には良くないっ。と思っても、眠気には勝てません。漠然と、お酒呑んだら肌がきれいになれば良いのに‥と淡い妄想を思い描いていたんです。

えぇ、どうやら本当にお肌に良いらしいのです。日本酒を使った化粧品や入浴剤を見かけるようになり、これ、呑んでもいけるやつじゃ‥と胸が高鳴った記憶があります。あれから◯○年。ついに、この時が来ました。日本酒と美容の関係をはっきりさせてみたいと思います!

理想のお肌を日本酒に求めてみる。

美容と聞いて思い浮かべるのは、肌が白くて、ツヤツヤしていて、ハリがあって‥内側から輝く感じ!と強欲なまでに様々なワードが浮かんできます。

日本酒には、美肌や美白をはじめ、健康的な身体を目指す作用が期待できるんです。代表的なのがお肌の保湿力アップ。中年とはいえ、プリプリなお肌は女性として気になるところです。

豊富に含まれた保湿成分のありがたさ。

日本酒には、様々な化粧品に保湿成分として使われているグリセロールやアミノ酸が多く含まれています。お肌の保湿力は水と脂質で保たれているため、水の蒸発を防ぐことがポイント。皮膚の表面を保護する皮脂膜に浸透し、水分を蓄えている角質層をさらに潤すのが保湿成分の役割なんです。

憧れの酒風呂を知る。

じゃぁ、日本酒を直に塗り込めば‥と早まらずに、化粧品以外で思い出してみると酒風呂がありましたね。保温力や保湿力が高まり、お肌しっとりに導いてくれるのです。お湯200Lに日本酒1Lを入れ、5分間入浴した実験結果では、入浴後の体温が0.5〜1°C高い状態を保持したとあります。

また、お肌の表面水分も高い数値を維持しており、愛すべき日本酒で美を目指せることができそうです。あぁ。酒呑みで良かった〜。ちなみに存じ上げませんでしたが、酒風呂の日という記念日があるようです。

四季の節目である春分、夏至、秋分、冬至に酒風呂に入り、健康増進をはかろうと長野県信濃町で銘酒「松尾」の蔵元を営む株式会社高橋助作酒造店の高橋邦芳氏が制定。日付は湯で治すと書く「湯治」(とうじ)の語呂が、暦の二十四節気の「冬至」(とうじ)や日本酒製造の責任者である「杜氏」(とうじ)を連想させることから。

引用:一般社団法人 日本記念日協会

何だか酒呑みとして、四季に合わせた崇高な儀式を執り行えそうな気がします笑。ただし、良い気分で呑み過ぎた後の入浴や、呑みながらの入浴(温泉とか憧れるけど)は危険なのでご注意を。

お肌の弾力アップも期待できる。

さらに、荒れた肌やアトピー性皮膚炎の予防にも期待がもてます。お肌に使用すると、日本酒に含まれるα-グルコシルグリセロール(α-GG)が作用して、70のアミノ酸から構成されるIGF-I(インスリン様成長因子1)が豊富に産生されます。ふぅー。一旦呼吸します。

IGF-Iは、人の成長促進に関わっているホルモンです。要は、いっぱい出てくるとお肌が潤っちゃうかもね!ということ。実際に女性を対象にした実験データでは、お肌の弾力がアップしたという結果があります。読んでるだけで眉間にシワが寄ってしまいそうでしたが‥。

美しいお肌に入れ替わるシステム。

他にもあります!日本酒をいただくと、味わいの奥に苦味を感じることがあるかも知れません。その苦味成分がα-エチルグルコシド(α-EG)と呼ばれ、お肌のターンオーバーを促進する働きがあるのです。α-EGが多いとコラーゲンの産出が増えることも分かっています。

お肌は、新しい肌細胞が表面に上がってきて、古くなった角質層が剥がれ落ち、表皮が生まれ変わるというサイクルを4週間かけて行っています。お肌のサイクルが健康的になれば、新たな美しい肌を維持できるということですね。

頼むぞ、日本酒成分。

見たくない現実‥それは老化。

老化。その言葉の破壊力たるや、誰が聞いても心に影を落としてしまいそうな気分になるでしょうか。永遠のテーマであり、美を追求する人間にとっては目と耳を塞ぎたくなる現実です。

抗酸化作用があるなんて!

ところがあっさり、日本酒は老化防止に役立つと期待されています。その救世主は、日本酒に含まれているフェルラ酸という抗酸化物質です。抗酸化作用や抗菌剤としての使用をはじめ、発がんの予防薬に活用されていますが、一番のポイントは紫外線吸収作用です。

紫外線の影響は年々問題視されており、お肌にシミやそばかすを作ったり、さらにメラニンを増殖させたりと美から遠ざかってしまう働きをします。ところが、フェルラ酸が紫外線の吸収を抑制することで、メラニンの生成が抑えられ、シミやシワ・そばかすの予防に繋がるのです。

愛してるぜ、日本酒。

残念ですが薄めて試してみましょう。

お肌に直接日本酒を塗れば良いのでは?と、思いがちですが、化粧品ならば薄めて使用する方が、期待する作用を引き出してくれるのです。

肌弾力を導くためのα-GGの濃度は、日本酒なら約50倍、酒粕なら約10倍に薄める必要があると実験データが伝えています。薄めるのが寂しい方は、そのまま呑みましょう。

色白の女性に憧れます。

シミやシワも気になるところですが、色の白いは七難隠す。と云われているように色白の肌はとても魅力的です。もう、憧れです。実は、日本酒や酒粕はもちろん、お酒を造るときに使用する麹の中にも美白に導いてくれる物質が含まれているのです。

大量に生成されることでシミやホクロを作り出してしまうメラニンを抑制すること。それが、美白の第一歩です。メラニンの働きを活発化するのがチロシナーゼという酵素であり、そのチロシナーゼを日本酒や麹に含まれるビタミンEや遊離リノール酸が抑えてくれます。

何かもうありがとう、日本酒。

理想的なお付き合いをする方法。

美肌・美白・老化防止など人類の強い味方となってくれる日本酒ですが、どのように取り入れれば良いのかなって思いますよね。薬ではありませんので、浴びるように呑んでも酔っ払ってリバースするだけです。もったいないです涙。

おしとやかに嗜むのがよろしいかと。

やはり体調や気分に合わせて適量を嗜むのがおすすめです。1合から2合くらいをアテと一緒に楽しむ。上手なお付き合いをすることで、百薬の長の力を最大限に引き出せるのかも知れませんね。

お肌から満遍なく頂戴しましょう。

また定期的な酒風呂入浴も身体に優しい取り入れ方です。身体を芯から温めてくれる保温性は冷え性の方にもピッタリの入浴方法ですね。お風呂の後のちょびっと晩酌で美容と健康を目指せるなんて素敵すぎます。

お酒が苦手な人は甘酒をお試しあれ。

呑むのも香るのも苦手な方はどうしたら良いのか‥。甘酒を試してみるのはいかがでしょうか。酒粕で作られた甘酒なら、美容に導く要素を余すことなく摂取できますよね。酒粕が苦手な場合は麹の甘酒もおすすめです。

酒粕・麹ともに甘酒には、食物繊維のような働きをするレジスタントプロテインが含まれています。免疫力の向上や腸内環境の改善・コレステロール値を低減に導くなど、いかにも健康になりそうな言葉が並んでいます。さらに肥満を抑制する作用と聞くと、テンションが上がりますよね。

活力の欲しい朝や脂分の多い食事後は麹甘酒、美容を目指す就寝前は酒粕甘酒と飲み分けるのもポイント。日本酒を呑むことも、酒粕を摂ることも、肥満防止に繋がると云われているので、その日の気分に合わせて気軽に楽しむのが良さそうです。

まとめ。

日本酒呑んで、酒風呂入って、良い気持ちでぐっすり寝る。たまに甘酒。そして、お肌プリプリ。こんなに幸せなことがあって良いのでしょうか。迂闊に金の斧を選んでしまったような罪悪感を感じながらも、やっぱり嬉しい結果となりました。

日本酒を生み出してくれた先人たちに感謝しながら、超絶美肌を目指してまいります。要は呑むってことですが‥笑。

これからは胸を張って、正々堂々、日本酒と上手にお付き合いしていきたいと思います!

参考:「百薬の長の効能のメカニズムを知る 岡嶋研二」J-Stage/「清酒の健康と美容効果その3 今安總・川戸章嗣」J-Stage/金澤工業大学/マルコメ・発酵美食/KOSE/一般社団法人日本記念日協会/e-ヘルスネット

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