食べてみたいアテがある。呑んでみたい酒がある。もう出会わせるしかありません。
あえて何も考えずに、欲望の赴くまま選んでみた今日の酒食です。
まず、今宵の一本は島根県にある田部竹下酒造の「試験醸造 純米吟醸 生酒 酵母1701号」。
精米歩合:麹米50% 掛米60% アルコール分:15度
見慣れぬ佇まいに思わず手が伸びた一本です。
冷酒からいただいてみると、フレッシュな甘味やら酸味やらが元気よく口の中を占領します。不思議な味だなぁと思っている間に、後味は無くなっていました。
常温で試してみると、冷酒よりもさらに濃厚な甘味と酸味。これは果実酒を飲んでるような趣があります。白和えと合わせてみましたが、お酒の個性が際立って、最後に胡麻の風味が引き立つ感じでしょうか。
愛すべきぬる燗の時間です。甘味と酸味がふくらんで、さらに濃い口になるけれどキレは良い。気づくといつの間にか余韻が消えている感じです。言葉を選ばなければ、天ぷらなどの油料理とタイマンはれる感じかなぁという印象でした。ちょっと一本勝負的なイメージですね。
しかしながら、日本酒の懐は深かった。ぬる燗からの燗冷ましがびっくりするほど落ち着いて、酸いも甘いも噛み分けた大人な雰囲気を醸し出してくれました。
全体的にオーソドックスな日本酒や食中酒というよりもデザートワインのような、単体でじっくりゆっくりと楽しめる、そんな印象を受けました。
今日は、天ぷらやお蕎麦、白和えに合わせてみましたが、決してお互いにダメージを与えているという意味ではありません。
面白いのは、個性が確立しているお酒なので、無理に食事に合わせなくても良いかなって、校則破れちゃうような特別感がありました。先生公認は羨ましい‥。
こちらの受け止め方や、演出力が大切なので、何かしら合うおつまみを考えてみたいと妄想はふくらみます。乞うご期待。
今日も楽しかったです^_^ご馳走様でした!
追記:翌日2日目のこちらのお酒。味わいがすっかり落ち着いて、洋食ラインナップの酒食を楽しむことができました。
ペンネのチーズソースを和らげるのに適量を投入したのも、相性が良かったのかも知れません。やはり日本酒は楽しいですね!
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