日暮れに向けて、景色を見ながら一杯呑み始める‥。なんと贅沢な光景でしょう。
今宵も夕日を拝みながら、日本酒と共に心地の良い時間を過ごしてみたいと思います。
旅の途中で出会ったワンカップに、炙りイカ焼きを合わせて乾杯です!
秋田県大館市にある株式会社北鹿 普通酒 垂れ口一番しぼり にごり缶という、聞いただけで想像力が掻き立てられるネーミングのお酒。
原材料:米・米こうじ・醸造アルコール・糖類/酸味料 アルコール度:19度 日本酒度-10 酸度:1.7
精米歩合:72%。
BGMには舟唄をしみじみと浮かべながら、赤提灯気分で醤油味のイカを炙りつつ空間を整えます笑。キャンプ途中のため、冷酒は諦めて常温とぬる燗でいざ勝負です。
常温では、にごりのふくよかな味わいと程よい甘味が広がり、旨口のお酒だなぁと身体に染み渡りました。すかさずイカ焼きです。美味いしか出てこない大人の時間を楽しみました。
続いてのぬる燗は、角やにごり酒の重みが取れて米の旨さが口に広がっていきます。間髪入れずにイカ焼きです。食中酒としてさらにグレードが上がったようで、相性が抜群にアップしました。
居酒屋メニューに寄り添ってくれる懐の深さを感じ、日本人の中年で良かった‥としみじみ思わせてくれます。
ワンカップの裏面には、
モロミを搾る槽(ふね)からしぼりたてのお酒が滴り落ちる箇所の事を「垂れ口」と言います。この製品は垂れ口から一番最初に採れるお酒だけを贅沢に使用した「一番しぼり」です。
株式会社 北鹿
と書かれています。
私たちの多くが目にする日本酒のイメージは、ほぼ透明であることが多いかも知れません。日本酒造りの過程で、上槽という日本酒と酒粕を分ける工程があるんです。
一般的に使われているのが自動圧搾機を使用した方法で、板状の酒粕はよくスーパーでも見かけられますよね。その他にも自然な力で絞り出す袋吊りや、専用の酒槽に醪の入った袋を入れ圧力をかけて搾る槽しぼりと3種類の方法があります。
こちらの北鹿もじっくりとしぼり出す槽しぼりによる一番しぼりということなんですね。
丁寧に詰められたと思うと、一滴も残してはいけないと気が引き締まる思いがします。実際は、酔っ払っているのでゆるゆるで頂戴しておりますが‥。
ワンカップに込められた思いを受け取りつつ、庶民の心を満たしてくれる素敵なお酒でした。
今日もご馳走様でした!
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