日本酒が百薬の長である理由。その1。

知識

日本酒を飲み始めた頃は、アルコール度数も高いし、すぐ酔っ払ってしまう印象だったため「危険な飲み物かしら?」と不安になることもありました。うーん、思い返せば翌日に頭が痛くなったり、美味しくいただいたお料理を戻してしまったり(モザイク表現)と場数を踏んで参りました。当時、お付き合い下さった皆様に心よりお詫び申し上げます。

もちろん、身体が受け入れてからは「自称酒呑み人」として、日本酒を正々堂々と呑む免罪符が欲しかったものです。健康に気を遣う酒呑みだと豪語したかったのかも知れません‥。

そんな無駄な気遣いが要らないほど、どうやら日本酒は身体に優しい飲み物だったようです。素人ながら、そんな愛すべき日本酒の良さを探求してみたいと思います。

日本酒が身体に優しく滲みる理由。

何となく日本酒には米と水と麹が使われていて、謂わゆる「醸す」っていうことをして出来るんだなぁと呑み始めの頃は安直に思っていました。寒さ厳しい時期に、職人さんがせっせと造っているイメージだったので、呑んで身体を傷めるようなネガティブな感じはありませんでした。

しかし、大人になりアルコールを飲めるようになると、二日酔いやら深夜の吐き気(自粛表現)やら色んな経験を重ねますよね(ちゃんぽんのせい)。楽しいはずのお酒が「飲み過ぎ注意!」はたまた「飲んだらあかん!」の自己規制に転換されてセーブすることもしばしば?あったかな?

忘れてしまいましたが、調べてみるとお酒との気持ち良い関係を築けるんだ!と改めて気づくことができました。

栄養成分が豊富だからこそ日本酒を選ぶ。

清酒という言葉もよく聞きますが、何で呼び方が違うんだろうと漠然と感じてました。日本酒=清酒だと思っていたのですが、調べてみると定義付けがありました。

「清酒(Sake)とは、海外産も含め、米、米こうじ及び水を主な原料として発酵させてこした物を広く言います。

「清酒」のうち、「日本酒」(Nihonsyu/Japanese Sake)とは、原料の米に日本産米を用い、日本国内で醸造したもののみを言い、こうした「日本酒」という呼称は地理的表示(GI)として保護されています。

参照 国税庁 日本酒造組合中央会

ちょっとスッキリ〜。しかしながら原料はやはり米、米こうじ、水が主。ならば身体に良いはず!ってつい思っちゃいます。

日本食品標準成分表よりアミノ酸やタンパク質、ナトリウムやカリウム・カルシウムなどのミネラル、ビタミンB6などが含まれているとあります。

特に必須アミノ酸は、人体や動物体内では生成できないため、毎日の食事から摂る必要があります。酒呑みならば「えっ、日本酒で摂れるなら一石二鳥だ!」と思わずニヤリとほくそ笑んでしまいそうです。もちろん、百薬の長と云われども薬ではありませんから、やはり食事からの摂取が大切です。

自然の恵みと力を受け取る意味。

聞いたことのある栄養素が含まれていて「何だかとっても身体に良さそう」と単純に思う勿れ。どのような影響があるのかを知りたいですよね。

身体づくりを楽しむ。

アミノ酸は、若者からご年配まで多くの方が憧れる筋肉や臓器、髪などを作り上げるタンパク質を合成するための欠かせない存在です。また、美味しいっと感じるふくよかな味わいをサポートしてくれます。

また、フェルラ酸や日本酒の味に変化を与えるチロソールなどには、錆びにくい身体へ導く抗酸化の作用が認められています。若さや美しさをキープしたいという願いと、晩酌を楽しみたいという欲望が相反せずに済みそうです。ほっ。

種類ごとの香りを楽しむ。

吟醸香成分であるカプロン酸エチルや酢酸イソアミルには、不安を緩和する働きがあるということも研究されています。上品な大吟醸から古酒の熟成香まで、呑んで良し、香りを楽しんで良しという嬉しいデータですね。

日々の生活に健やかさをもたらす日本酒の素晴らしさ。

日本酒が好きでふらっと呑みたくなる。この時点でもう幸せホルモンが出ておりますが、改めて良さを知るとほのかな愛情から愛着へと変わりそうな予感がします。

日本酒と向き合う喜びを知る。

好きな時に、好きな人(自分でも笑)と、好きな場所でいただく日本酒には、お肌に良いことはもちろん、肝臓への負担が少なかったり、気持ちが落ち着いたりと純粋に楽しい時間を過ごせるメリットがあります。

気持ちを落ち着けたい方へ。

毎日の飲酒でストレスの緩和が期待できるという、心の弾む研究結果も出されています。この人体実験ならば、喜んで手を挙げたいと思います!

さらに爽やかだったり、芳醇だったりと香りによるリラックス状態を味わうこともできます。アミノ酸などが生み出す旨味のふくらみとの相乗効果で、日本酒それぞれの個性を堪能したくなりますよね。

美しくなりたい方へ。

近年は化粧水や乳液など化粧品にも使われており、お肌の健やかな調子や憧れの白さを導き出すと云われております。日本酒をはじめ醤油や味噌、甘酒など麹を含む発酵食品をいただくことでも、夢のしっとりとした美しい肌を目指せるかも知れません。

また、お風呂に使用することでお肌の保湿や疲労回復に役立つなど、酒呑み人には勿体無くてなかなか勇気のいるメリットもあるようです。

健康的になりたい方へ。

ダイエット中の女性ならば耳の痛い話かも知れませんが、食欲を促す作用があると云われています。考え方を変えれば、旨い日本酒と最高のつまみを美味しくいただける!っていうことなのでその瞬間を楽しむこととします笑

そうなると、「1日にどれだけ呑んで良いですかー?」とか「食欲増したくないので酒だけにします!」とかゆるい方と頑な方が出てしまうと思うので調べてみました!が、想いが溢れすぎてその2に続きます笑。

まとめ

必須アミノ酸を中心に豊富な栄養素が含まれ、心にも身体にもやさしく作用する日本酒を大いに楽しみたい。そんな新たな決意が芽生えた思いです。

やはり日本酒の世界は、深く、美しく、そして旨く‥知らないことばかり。日常の風景に溶け込むように、日本酒とお付き合いしていきたいですね。

というわけで、日本酒が百薬の長である理由。その2に続きます!↓

日本酒が百薬の長である理由。その2。
日本酒が身体に優しい飲み物だと分かったけれど、毎日がぶ飲みして良いわけありませんよね。人それぞれのキャパやその日ごとの体調もありますから、自分なりに感覚を掴むしかないと思っていました。 1日の目安があったら、より自分のペースを把握しやすいで...

参考:独立行政法人 酒類総合研究所/東京学芸大学/e-ヘルスネット(厚生労働省)/日本酒造組合中央会(国税庁)/公益社団法人 アルコール健康医学協会

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