米づくり然り、酒造り然り。人が携わる仕事には、人それぞれの人柄が滲み出るような気がします。温かく、丁寧に、そして笑顔でインタビューを受けてくださった市川さんの、想いの込められたお酒を味わってみました。
温かな君盃酒造さんに敬意を込めて、取材時の日本酒を紹介したいと思います!
君盃 純米酒 75% 滋賀県減農薬米
始めに口に含んだときに、しっかりとした酸や米の膨らみ、厚みを感じました。主張の強さを感じるかな?と思いきや、ものすごい勢いで口の中がクリアになっていく。
すっーとした引きの良さに、おもしろさと魅力を感じました。君盃さんが大切にしていた柔らかな水の味わい、やさしさを感じさせる後味でした。
勧君更尽一盃酒袋取り雫酒 純米吟醸 50% 美山錦(長野)
華やかな香りがダイレクトに伝わり、フルーティーでインパクトを感じさせる味わいでした。
一見、高貴な雰囲気を醸し出していましたが、意外にもしっかりとした米の味わいが表現されているんです。個性が引き立つというよりも、沸き立つという言葉が出てきた逸品でした。
冷撰夏酒 純米原酒 59% 美山錦(長野)
涼やかなラベルとは裏腹に、原酒らしいパンチと酸味や熟成感が膨らんできました。が、そこは君盃さんらしく、奥底に甘みが潜んでおり、やわらかさが広がっていきました。
原酒ですと、アルコールの強さを多少なりとも感じてしまうため、ロックでいただいてみました。酸味の角が取れてまろやかになり、口当たりの良い甘みが喉の奥に広がっていきました。
ただ一言、やさしい。
その言葉に尽きる君盃酒造さんの味わいでした。
ご協力いただき、ありがとうございました。
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