実録・日本酒アレンジを深めると楽しくなっちゃう理由。

飲み方

「酒が飲める♪酒が飲める♪酒が飲めるぞぅ〜♪」と、幼少の頃、耳にしたことがあります。その時思いました。酒飲める大人、楽しそう‥。

多分、その頃に焼き付いた淡い恋心のようなものが、日本酒と出会って開花したのでしょうか。

改めて聞いても、やっぱり心は弾むし、楽しく呑めば良いんでないか〜。と気持ちを軽くしてくれる曲です。しかも、酒の肴は、興や身の回りの行事・愛でる対象などを含めて肴ですから、こちらの歌もしっくりときますよね。

そこで、日本酒のアレンジをさらに深めるべく、日常で試せる呑み方の幅を広げてみたいと思います。探究心からの実験ですので、日本全国酒飲み音頭をBGMに陽気に進めてまいります〜。アッソレッ!

来た!どぶビール。

ついに試せる日がやってきました。TVで見た瞬間から気になるっと胸が高鳴ったどぶビールです。

大好きな生酛のどぶをビールで割るなんて‥一見邪道でもあり、新たな挑戦でもある飲み物をいつか試したいと憧れを抱いておりました。

奈良県の久保本家酒造で造られている生酛のどぶをお借りします。

精米歩合:掛米60% 麹米65% アルコール分:15度。

いわゆる辛口と表現できるピリッとした芯がありながらも、米の柔らかな風味やまろやかな味わいが大人の清涼飲料水だと豪語できる逸品です。(個人の感想です)

どぶビールのお作法。

まず、生酛のどぶとビールは1:1で割ります。写真の通り、秒で泡がなくなります。

感想は「ヤバい‥」の一言です。元々、すっきりと飲みやすい生酛のどぶを軽めのビールで割るのですから、それは喉が鳴るほどごくごくと呑み進めてしまうワケです。=即、酔っ払いです。

な〜んにも考えたくない日に、無心で気持ちよくいただくのがおすすめかも知れません。

個人的な意見としては、やっぱり生酛のどぶ本来の味わいを、ぬる燗なり冷やなりでちびちびと楽しむのが好みかなぁとも思いました。えぇ、大事などぶをどんどん呑んじゃうからです。

その名はビワミン。

もう一つ好みの飲み物があります。出会った瞬間から美味いの一言に尽きたビワミンです。熊本県のエス・エフ・シーで造られている健康酢・健康飲料です。巨峰を発酵熟成させたワイン酢に米酢を合わせ、ビワの葉エキスやビタミン・カルシウム・ハチミツ・ローヤルゼリーなどを加えて造られています。

日本酒イベントの一角にいらっしゃっていた担当のおじさまが、酒を飲んだ翌日も調子が良いよと親切に教えてくれました。居酒屋でも見かけることもあり、焼酎割りは何杯も進んでしまいます。

可能性が無限大に広がる出会い方。

今回は、初めての日本酒との遭遇です。静岡県富士市の純米酒・富士錦をお相手に試してみます。

精米歩合:60% アルコール分:15度 日本酒度+2 酸度1.6。

とてもオールマイティな飲みやすさで、バランスの取れた食中酒として間違いのないお味です。様々な料理を受け止めてくれる懐の深さがありますので、好相性を期待してしまいます。

オーソドックスに味わう。

これも飲むスピードを考えると、自分の理性を固く信じないといけない飲み物だということが分かりました。美味しいからそのまま喉で呑んじゃうんです。

ビワミンの濃厚な味わいや強めの酸を日本酒が和らげてくれたり、引き立たせてくれたり面白い組み合わせです。ビワミンの個性が強いので、カクテルとして楽しむにはとても美味しくいただけます。

アレンジというより挑戦。

生酛のどぶでも試してみましたが、酸のやわらかいヨーグルトに甘酸っぱい果実を足したような大人のデザートになりました。酔っ払いますけどね。

ちなみに日本酒以外でも、オリジナルレシピやバーなどで多様な飲み方がされているようです。

ビワミンカクテルも日本酒の一つの楽しみ方として、心に留めておきたいアレンジです。

日本の心、出汁割り。

日本人として外せない道があります。それは、お出汁の文化です。味噌汁やお吸い物の決め手となるお出汁は濃いめも柔らかめの澄んだものも、お料理に合わせて様々な表情を見せてくれます。

巷で日本酒の出汁割りがある。と兼ねてより聞いておきながら、きちんと味わったことがありませんでした。ここは、丁寧に佇まいを直し、新たな扉を開けてみたいと思います。

お燗をつけていざ準備です。

おでん出汁を使うとのことで、お手軽に一般的なパックのおでんを用意してみました。なぜなら、静岡おでんはちょっと独特なため、興味はそそりましたが敢えて次回の課題といたします。

今回も富士錦にご登場いただき、まずはお燗にして、おでん出汁・昆布だし・一般的な顆粒だしで試してみます。

王道を味わってみる。

王道であるおでんの出汁割りは、お味が完成されているので贅沢なスープを飲んでいるような安心感を味わえました。これは締めに飲んだら布団に直行してしまいそうな、器量良しの飲み物です。

身体が少し重い時でも、日本酒と共にある生活を実践できるような有難い一杯ですね。

即席も侮れません。

次に、日本酒1と顆粒だし2でいただきます。美味いです。顆粒だしの持つ塩味や複雑な味わいが何も足さずに、そのままの状態で美味しいなぁと思えるお味でした。

ちょっと自分の身体を労りたい時、即席でつくれる癒しの一杯となりそうです。

昆布出汁の破壊力。

次は、じっくりと引き出した昆布だしです。1:1と1:2それぞれ試してみます。昆布が多めだと少しとろみが出ますが、非常に、非常に滋味深いお味でした。

なんと優しいのだろうと目を瞑って、おばあちゃんありがとう。と言いたくなるくらいのトリップを味わいました。身体を労わるとういうのは、こういう気持ちなのかも知れませんね。

塩味が欲しい時の方法。

ただ、酒呑みとしては少し塩味が欲しい気もするので、塩や醤油、味噌などを少し薄めに試してみましたが、こちらは好みの領域です。気分の良い分量をちょい足しするのが良いかも知れません。

正直、お出汁だけでも豊かな世界を体感できます。割合もその日の気分で変えられるのが、楽しみの一つになりそうです。今日は1:2が心地良かったけれど、明日は1:1かも知れない。いや、1:3でも楽しめる。

その時の素直な自分の心に従ってみたいと思いました。

まとめ。

日本人の土地や環境を大切にした、地の食材を楽しむ文化は本当にすごいと思います。おでん出汁で割ってみよう→美味いぜ!→広がるんですもんね。

海産物がとれる豊かな海があり、農作物を育てられる平地があり、山の恵みをいただける山間部があり、季節の移ろいにあわせてどこに行っても美味しいものが待っていてくれます。

米と水と酵母で造られる日本酒が、それぞれの風土や食材に合わないわけがありません。今回は、アレンジの可能性を自分の好きなもので広げてみましたが、一つの技として人それぞれの楽しみ方を追求できたら良いなぁと思います。

どのような形であれ、日本酒を楽しむ文化がさらに広がることを切に願います。(色んな味わいのお酒を楽しめるようになるからです笑)

今日も美味しく頂戴いたしました!ご馳走様です。

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