日本酒が百薬の長である理由。その2。

知識

日本酒が身体に優しい飲み物だと分かったけれど、毎日がぶ飲みして良いわけありませんよね。人それぞれのキャパやその日ごとの体調もありますから、自分なりに感覚を掴むしかないと思っていました。

1日の目安があったら、より自分のペースを把握しやすいですよね。色々調べたら、面白いことが分かりましたのでご参照くださいませ〜。

1、日常のパートナーに日本酒を選ぶ楽しさ。

全国各地にそれぞれの想いが詰まった日本酒が沢山あります。1日1種類をぜ〜んぶ試していけたら何日何年かかるのでしょうか。あら、試したら面白そうですね!うん、これはエンドレスですね‥。

自分の身体と心のバランスをとる飲酒量を知る!

私はアルコールを飲むと、恥ずかしながら1杯で顔が赤くなってしまいます。そこから呑み進めて醒めていくのですが、記憶をなくす事はほぼありません。無性に失くしたくなる時もありますが‥‥。その日の体調により、急激に眠くなったり、全く動じず帰宅したりとバラエティに富んでいます。

基準となる純アルコール量を知る。

日本人、そして特に女性はアルコール耐性が低いと云われています。もちろん個人差や体調も関係しますが、遺伝子レベルでお酒に弱い部類のようです。

厚生労働省が提供している純アルコール量の計算式で、自分の目安を測ってみるのもひとつです。

種類

純アルコール
換算(g)

ドリンク数 ビール換算(ml)
日本酒(15%) 1合(180ml) 22 2.2 540
お猪口(30ml) 4 0.4 90

純アルコールの計算方法

酒の量(ml)×度数または%/100×比重=純アルコール量(g)

*アルコールの比重=0.8               参照:e-ヘルスネット 厚生労働省

アルコールドリンクを飲んだ量ではなく、身体や心の状態に与える影響を基準化するため、摂取した量をグラム単位で表したものが純アルコール量です。

目安となる摂取量。

例えば、15度の日本酒1合(180ml)を晩酌でいただいたとすると、上記の表で22gとなります。厚生労働省による適正な飲酒量は、平均して1日に純アルコール量20gと云われているため、日本酒は1合をさっくりと晩酌にあてるのが良さそうです。

「足らんっ」と涙目になる酒呑みの方は、ほろ酔いを楽しめるステージの2合くらいまでが目安です。純アルコール量はあくまでも数字の目安なので、その日の浮かれ方や体調も気にしたいところです。

周囲の協力の元、記憶を失くしてしまう前に、または、お酒と上手に付き合っていくための目安として、予防線を知ることもお勉強になります。

日本酒と末長く付き合うための呑み方。

日本酒はラベルを見ると、アルコール度数が15度〜20度の間で表記されています。そのまま呑むには割と高めのアルコールですよね。最初に飲んだ強めの飲み口により、苦手意識を持たれる方が多いのかなぁと思うことがあります。他にも理由はあると思いますが、かる〜く楽しめる方法があります。

身体に優しく楽しむ方法。

アルコール濃度が高めだからこそ、幅広い飲み方を試すことができます。ビール割りや出汁割り何んて楽しみ方もありますし、固定観念を取っ払って自由に遊ぶことも出来ます。しかし、ここでは日本酒本来の味わいをじっくりと味わえる方法からお伝えしてみたいと思います!

和らぎ水をお供にする。

雅な表現で大好きなワードですが、「和らぎ水」を相棒にするのも一つの手です。謂わゆる、チェーサーですね。こだわってしまうと、選んだ日本酒に使用されている仕込み水を取り寄せるという楽しみ方もあるのです。

氷をお供にする。

それでもキツイなぁと感じる方には、氷通しと云って数個の氷の中に日本酒を注ぎ、好みに合わせて氷を取り出す方法もアルコールを和らげてくれます。面倒な方には、お猪口に日本酒を注ぎ、氷を一つ入れるだけ。やさしい口当たりと飲みやすさを体感できます。

燗を付けてみる。

個人的に、最も好きなのは燗をつけること!五臓六腑に染み渡る感じが、心と身体を落ち着かせてくれる気がします。身体の負担を考えても、燗つけはおすすめの方法ですので、こちら↓をご参照くださいませ。

日本酒を温めると世界が広がる理由。その1。
「日本酒を温める?」 店頭で見かける時、冷蔵庫に入っているんだから、わざわざ温める必要なんてあるの?不味くなっちゃうんじゃないの?そう感じる方もいるかも知れません。 あるいは、とっくり片手に飲むなんて、ご年配のおじさまの世界なのでは?酒を燗...
日本酒を温めると世界が広がる理由。その2。
お酒はぬるめの燗がいい〜♪と歌いながら、コンロの前で日本酒を湯煎しつつ、厳しい冬を楽しもうと、思わずにやりと笑う。ご機嫌な今日この頃です。 燗酒を飲むという行動ひとつで、浮かぶ情景、合わせるつまみ、注ぐ酒器など、色んなことが派生して関わって...

つまみで胃袋と気分を上々にする方法。

日本酒が持つアルコール度数の高さを、さらに楽しむためにはアテ=つまみが欠かせませんよね。日本酒自体の味の膨らみや、つまみとの相乗効果はもちろんのこと、血中アルコール濃度の急激な上昇を抑える働きがあります。

つまみの選び方。

特にアルコールの分解を促してくれるタンパク質や、飲酒によって失われるビタミンBなど、バランス良くつまみをチョイスしたいものです。夏に向けて冷奴に枝豆など、ザ・居酒屋メニューが浮かんじゃいますね!

お通しやとりあえずメニューで胃や肝臓の負担を軽減できれば、それはそれは幸せなパートナー関係を末長く続けられるんじゃないかと夢見ております。

相性が良いからとつまみの食べ過ぎには注意しましょう笑。食欲増進の作用があるんだと思い込んで、いくらでも食べられるのを日本酒のせいにしてはいけません‥。もちろん呑み過ぎも!

まとめ。

酒は天の美禄なり。天から賜ったありがたいものという意味だなんて、心にすっ〜と染み込む言葉ですよね。

日本酒は、バランス良く含まれた必須アミノ酸やビタミン、ミネラルなど豊富な栄養素の恩恵に預かれるアルコールです。さらに、揺れ動く心と身体、そして生活の中に一服の清涼と開放感をもたらしてくれる存在でもあります。

いろ〜んな日本酒の個性を味わいながら酒ライフを楽しんじゃいましょう!

参考:独立行政法人 酒類総合研究所/東京学芸大学/e-ヘルスネット(厚生労働省)/日本酒造組合中央会(国税庁)/公益社団法人 アルコール健康医学協会

コメント

タイトルとURLをコピーしました